御鉢噴火レベル基準公表　気象庁、防災対応呼び掛け

2019年3月14日

　気象庁は１３日、噴火警戒レベルを運用している霧島連山・御鉢（１４２０メートル）について、レベルの上げ下げに関する判断基準を公表した。同庁は「防災対応に役立てて」と呼び掛けている。

　御鉢の警戒レベルは２００７年から運用しており、現在はレベル１（活火山であることに留意）。

　レベル１から２（火口周辺規制）に引き上げる基準は、火山性地震の回数が任意の２４時間で５０回以上観測された場合や、火山性微動の増加や規模（振幅や継続時間）の増大など。レベル２の状態で、この現象が１カ月みられなくなった場合などに、引き下げを判断する。

　レベル３（入山規制）へ引き上げるのは、噴出物に新しいマグマ物質を含む、噴火の拡大傾向がみられた場合などとしている。レベル３からは、１カ月間観測データに低下傾向がみられれば、引き下げを検討する。

　１４年の御嶽山（長野・岐阜県）噴火を受け、１５年に火山噴火予知連絡会が噴火警戒レベルの判定基準の精査・公表を提言。これを受け、同庁では最新の科学的知見を反映するなどして精査作業を進め、順次公表している。詳細はホームページでも公開している。

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