宮崎、都城　震度５弱　Ｍ６．３、日向灘震源

2019年5月11日

　１０日午前８時４８分ごろ、宮崎、都城市で震度５弱の地震があった。宮崎地方気象台によると、震源は日向灘。震源の深さは２５キロ、地震の規模はマグニチュード（Ｍ）６・３と推定される。この地震による津波はなかった。県危機管理課によると、人的被害は確認されていない。

　県内で震度５弱以上を観測したのは、２０１６年４月の熊本地震以来。日向灘を震源とする震度５弱の地震は１９９６（平成８）年以来、２３年ぶり。１０日はほかにも、日向灘を震源とする地震が相次いだ。午前７時４３分ごろは宮崎、都城、日南市などで震度３、午前９時７分ごろは美郷町で震度３を観測。午後１時５４分ごろは宮崎、都城、日南市などで震度１、午後８時４０分ごろにも宮崎、都城、西都市などで震度２の地震が発生した。

　地震により、市民生活や学校活動にも影響が出た。宮崎市の宮崎大付属小では集会の途中で揺れが始まり、児童らは床に伏せて収まるのを待った。交通機関の一部も乱れた。ＪＲ九州によると、県内の一部区間で徐行運転を行った。日豊線や吉都線で運休や遅れが生じ、約２４４０人に影響した。また、県内の高速道路の一部区間でも一時、時速５０キロの速度規制を実施した。宮崎空港の滑走路に異常はなく、各社とも通常通り運航した。

　九州電力によると、えびの市で午前８時４９分、市内６地区の約１７００戸で停電が発生。うち、約千戸は５分以上停電し、同１０時３６分までに順次復旧した。地震との関連は調査中という。

　政府は、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。

　午前８時４８分ごろの地震による震度５弱を除く県内各地点の震度は次の通り。



　震度４＝日南、小林、西都市、国富、綾、三股、高原、高鍋、新富、川南、美郷、高千穂町、椎葉村

▽震度３＝串間、えびの、延岡、日向市、木城、門川、五ケ瀬、都農町

▽震度２＝日之影町、西米良、諸塚村

【写真】集会中に震度５弱の地震が発生し、床に伏せて揺れが収まるのを待つ児童たち＝１０日午前８時４８分、宮崎市・宮崎大付属小

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