延岡の竜巻被害「連携し支援」　国交相、知事が被災地視察

2019年9月26日

　赤羽一嘉国土交通相と河野知事は２６日、台風１７号による竜巻で多数の住宅などが被害を受けた延岡市を視察した。国交相は現行の修理費支援制度では対象外となる一部損壊の住宅について、県や市と連携して支援を検討していく考えを明らかにした。

　国交相と知事は、ＪＲ延岡駅で倒壊した鉄塔現場を視察。延岡市の読谷山洋司市長は、国と県に激甚災害の早期指定や被災住宅への支援を要望した。

　県によると、２６日現在、竜巻による住宅被害は５２５棟で、すべて屋根瓦の飛散やシャッター、ガラスの破損などの一部損壊。被災者生活再建支援法に基づく国の修理費支援制度は原則、半壊か大規模半壊を対象としている。

　ただ、国は台風１５号に伴い、千葉県を中心に屋根瓦の落下など多くの住宅被害が出たことから、一部損壊も特例的に支援することを決めている。国交相は「千葉などの事例を参考に県、延岡市と連携して対応を検討したい」と述べた。

　知事は被災住宅やハウス倒壊現場も視察。発生４日後となったことに「発生すぐに現場に行くことがいいとは思わない。被災直後は片付けや救助などがある。状況を把握し、何ができるのか整理し必要に応じて国に要望するのが県の役割」と述べた。　

【写真】赤羽国交相（左）に激甚災害指定などを求める要望書を手渡す延岡市の読谷山市長＝２６日午前、延岡市・ＪＲ延岡駅敷地内

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