JFL、23日開幕
2011年4月22日
サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)は23日開幕する。東日本大震災の影響で、当初の予定から6週間遅れの前期第7節から新シーズンが始まる。本県のホンダロックは滋賀県守山市でSAGAWA・SHIGAと対戦。通算5季目の第一歩をアウェーで踏みだす池田監督は「1桁、さらに5位以内を目標に今季を戦いたい」、谷口主将は「いい準備ができている。気持ちを盛り上げ初戦に臨みたい」と闘志を燃やしている。
ホンダロックはJFL復帰後、2年連続13位。守備重視の戦い方で、上位相手でも接戦に持ち込める力をつけた。課題は得点力アップ。昨季は無得点試合がリーグ最多の14あった。今季は基本布陣を3―4―3から4―4―2へ変更。池田監督は「サッカーの魅力は得点。1対1や球際で負けないことを前提に、もっと攻撃に力を注ぎたい」ともくろむ。ただ、リーグが延期されている間に主将の谷口や沢村、原田ら主力が相次いで故障。開幕戦の布陣が大きく変わった。
2トップは元Jリーガーの釘崎とスピードのある伊勢が有力。DF登録の釘崎は前線で球をキープでき、足元の技術も正確。元FWの経験を生かそうと左サイドバックから転向させた。攻撃的MFは山下と新人の屋宮。4人がポジションを変えながら好機をうかがう。
守備的MFの前田は中盤の底からパスを出し、同じく諏訪園は献身的な守備で中盤を引き締める。両サイドバックの小原、悦田も攻撃に積極参加。厚みのある攻めが期待できそうだ。上田と新人の黄の両センターバックは高さがあり、対人プレーで強さを発揮する。
昨季は試合終盤で追い付かれたり、失点したりして勝ち点を取りこぼすことが多かった。GK石井を中心に無駄な失点を減らせれば、上位進出は十分可能だ。
13年目を迎えるJFLは、今季からカマタマーレ讃岐(香川)とAC長野パルセイロを新たに加え、全国18チームが2回戦総当たりのホームアンドアウェー方式で争う。被災したソニー仙台は前期は試合を行わず、後期からの参加を検討中。延期された前期第1~6節は8、11、12月に組み込み、シーズン終了は12月11日にずれ込む。
【写真】通算5季目のJFLで上位進出を目指すホンダロック