あふれる闘志前面
2010年9月20日
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絶対に勝つ―。ホンダロックの闘志を前面に出したサッカーが、Jリーグ準加盟クラブの町田ゼルビアに土をつけた。
前節までホンダは22得点で13位。一方の町田はリーグ最多の51得点で3位。町田はその攻撃力を見せつけ、前半14分に先制した。
このゴールでホンダは目が覚めた。GKからFWまで11人全員が守りの意識を高め、速く、鋭く、ボールへ圧力をかけた。球際での厳しく積極的な守りは、今季最多の6枚の警告を生んだが、廣池寿監督は「気持ちの表れ。相手をうまくいら立たせられた」。
そうやって得た23分のFKで試合を振り出しに戻すと、41分にFW木下健生の今季リーグ初ゴールで勝ち越した。
後半はさらに守りに集中。17分には相手の強烈なシュートにDF澤村憲司とMF諏訪園良平が体を投げ出し、GK石井健太が好セーブではじき出した。DF白川伸也は「一人一人がミスを恐れず、味方を信じてプレーしていた。強い気持ちが伝わってきた」と胸を張った。
ホーム試合で格上を下し、スタンドは今季一番の歓声に包まれた。次戦もホームで首位ガイナーレ鳥取と対戦する。廣池監督は「町田相手にこのサッカーができて、ほかの相手にできない訳がない」。新たな番狂わせに意欲満々だった。(久保野)