ロック秋田と分け
2011年11月21日>> back
後期第16節最終日(20日・宮崎市県総合運動公園陸上競技場ほか=7試合)8位のホンダロックは1―1でブラウブリッツ秋田と引き分けた。順位は変わらず、通算成績は11勝11分け7敗で勝ち点は44。
3連敗中のロックは前半を0―0で折り返したが、後半14分にPKで失点。同30分にMF前田悠佑が同点ゴールを決めるも追加点を奪えず、4試合ぶりの勝利をつかめなかった。
23日は東日本大震災の影響で延期になった前期第6節の9試合があり、ロックは神奈川県相模原市で3位町田ゼルビア(東京)と対戦する。
■守備固め結果出ず
ホンダロックは後期第13節からのホーム4連戦で、勝ち点を1しか積み上げられなかった。城和憲監督は「先制して守るのがうちのリズム。先に失点をするときつい」と顔をゆがめた。
連敗脱出のため、指揮官は手を打った。好調時から採用する攻撃的な布陣を変更。守備的MFを1人から2人に増やし守りを固めた。5戦連続無得点の原田洋志と木下健生の両FWを先発から外しもしたが、それでも勝てなかった。
同点ゴールを決めたMF前田悠佑は、引き分けを挟み5連勝で迎えた第13節のFC琉球(沖縄)戦で0―4と敗れてから「自信が揺らぎ始めた」と振り返る。その一方で「相手に合わせたり、失点を怖がったりせず、今まで通りしっかりつなぐ攻撃的なサッカーがしたい」と言い切る。
好調だったからこそ、その反動も大きい。今の不調はさらにレベルアップするための試練なのかもしれない。
ただ5位以内を目標に掲げた今季も残り4試合。次は中2日で3位町田ゼルビア(東京)、その後は5位松本山雅(長野)と2連戦。浮上のきっかけをつかむにはタフな相手に勝しかない。(久保野剛)
【写真】【ホンダロック―ブラウブリッツ秋田】後半30分、同点ゴールを決めるロックMF前田(6)=宮崎市・県総合運動公園陸上競技場