攻守に奮闘 悦田
2011年5月9日>> back
ホンダロックの先制点はMF悦田嘉彦の左足から生まれた。
前半14分、中盤で縦パスをFW釘崎康臣に通すと前へ。釘崎からゴール左でボールを受けたMF屋宮大地がダイレクトで中央へ折り返す。走り込んできた悦田は、体勢を崩しながらボレーでたたき込んだ。難しいシュートを「気持ちで決めた」と振り返った。
中盤での攻撃的なポジションや左サイドバック、セットプレーのキッカーなどチームの要望に応じて堅実にこなすポリバレント(複数の役割をこなす)な選手。けが人続出で攻撃の組み立て役が不在なこの日は、中盤の右サイドで攻撃をけん引。前半26分に守備的MFの猿渡裕二が負傷交代すると、その位置へ。守備でも献身的に走り回り、相手の攻撃の芽をつぶした。
鹿児島県奄美市出身の27歳。東福岡高―福岡経済大(現日本経済大)を経て入社4年目。インテル・ミラノ(イタリア)の日本代表DF長友佑都は高校の2学年下で、後輩の活躍がいい刺激になっている、という。
JFL1年目の2009年は33試合、昨年は27試合に出場も無得点。「今年は勝負の年。得点とアシストにこだわる」と悦田。待望のJFL初ゴールが開幕3連勝を呼び込み「ずっと意識していた。やっと取れた」と晴れやかな笑顔を見せた。(久保野剛)
【写真】開幕3連勝に大きく貢献したホンダロックのMF悦田嘉彦=宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場