ロックホーム初勝利
2012年6月4日>> back
第14節最終日(3日・宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場ほか=6試合)17位で最下位のホンダロックは15位藤枝MYFCを1―0で下し、ホーム試合で今季初勝利を挙げた。2連勝で勝ち点を7に伸ばし、16位に浮上。通算成績は2勝1分け11敗になった。
ロックは前半2分にFW木下健生が先制点を奪うと、厳しい守備で得点を許さず逃げ切った。
ロックの次戦は10日、横浜市でYSCCと対戦する。
■精神面成長チーム一体
今季ホーム初勝利を挙げたホンダロック。歓喜に沸くサポーターへ一礼した選手たちの表情は安堵(あんど)感に包まれ、少し照れくさそうだった。MF諏訪園良平主将は「負け続けてもずっと温かく応援してくれる。もっと喜んでもらえるように、自分たちは努力しないといけない」と浮かれていなかった。
前半2分、GK鶴崎智貴の正確で長いゴールキックをFW肝付将臣が相手DFと競り、ゴール前のFW木下健生にパス。GKと1対1になった木下が冷静に決めたシュートが決勝点になった。
その後もロックは攻め続けた。肝付は体を張って前線で球をキープ。山下優一郎らMF陣がパスをつないで、再三ゴールに迫った。守備もセンターバックの上田常幸らが泥くさく球を追い、決定機を与えない。
シュート数はロック15本、藤枝3本。決定力不足で追加点を奪えなかったのは課題だが、連敗中に比べて、明らかにパスの精度と走力が上がっていた。「勝てなかった時は一つミスが出ると選手の口から文句が出ていた。今は文句を言う暇があったら、走るようになった」と木下。
連勝で最下位を脱出した。城和憲監督は「戦術は開幕時と変わらない。変わったのは相手よりも走り、勝つという強い意識を持って戦うようになったこと」と精神面の成長、チームの一体感に手応えを感じていた。
【写真】【ホンダロック―藤枝MYFC】前半2分、ロックのFW木下(中央)がドリブルで中央突破し先制ゴールを決める=宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場