1位長野破る
2012年7月29日>> back
第22節第1日(28日・宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場ほか=2試合)16位ホンダロックが首位長野パルセイロを1―0で破る金星を挙げた。通算成績は4勝3分け14敗で勝ち点15。順位は16位のまま。
ロックは立ち上がりから攻め込まれたが、GK桑原一太の好セーブなどで前半を0―0で折り返した。後半30分、左CKにDF上田常幸が頭で合わせ先制。最後まで集中を切らさずに長野を無得点に抑え、3試合ぶりの勝ち点3を奪った。
ロックは第23節の8月4日、同競技場で午後3時から3位SAGAWA・SHIGAと対戦する。
■粘りの守備奏功
しつこい守備で耐え、少ない好機を生かす―。ホンダロックの戦術がぴたりとはまった。首位長野を1―0で撃破。MF諏訪園良平主将は「ビデオや個々の力を分析すると、押し込まれるのは分かっていた。とにかく守備で我慢しようと、意思統一していた」と誇らしげに勝因を語った。
長野は総得点でもトップ。ロックは開始直後から攻め込まれたが慌てなかった。両センターバックの上田常幸、串間雄峰を中心に声を掛け合ってマークを徹底。前節の4失点を反省し、練習してきたシュートブロックに神経を注いだ。
キックオフ時の気温は38・4度。暑さに長野はスタミナを奪われ、後半は足が止まった。それを待っていたかのようにロックは左サイドバック屋宮大地のスピードに乗った攻撃が機能し始め、リズムに乗る。30分、左サイドからの崩しで得た左CKに上田が頭を合わせ決勝点。キッカーのMF悦田嘉彦は「前日に20本ぐらい練習していたプレー。強豪相手にチャンスは少ないと思ったので、セットプレーに力を入れていた」と胸を張った。
「選手が最後までよく走り、体を張った守備をしてくれた」と城和憲監督。「順位が上がったわけではない。もっと球を動かして、走り負けないサッカーをしないと」と浮かれていなかった。(中野裕二)
【ホンダロック―長野パルセイロ】後半30分、先制ゴールを決めるロックDF・上田(左)=宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場