宮崎市の宮崎観光ホテルでは10日、宮崎工の同窓会「大淀同窓会」（長友良夫会長）が主催したパブリックビューイングがあり、卒業生ら約60人が大型スクリーンで試合観戦。

　同校でも、部活動などで甲子園球場に行けなかった生徒や職員ら約190人が声援を送った。

　同ホテルでは、試合が始まるとすぐに「頑張れ」の声。六回表に伊比井基貴選手（17）が先制のタイムリーヒットを放つと歓声に包まれ、中には抱き合って喜ぶ人もいた。その後逆転されるとため息が漏れたが、試合終了のサイレンが鳴ると「よくやった」「お疲れさま」と拍手が起こった。長友会長は「惜しかったが、持てる力を出し切ったいい試合だった」と話した。

　宮崎工業高では、体育館にスクリーンを設置して応援。甲子園のスタンドと一体となって声を枯らした。バスケットボール部の杉田浩太郎君（17）＝機械科3年＝は「負けて悔しいが、プレーした選手たちはもっと悔しいはず。心の底からお疲れさまと言いたい」とねぎらった。

【写真】1点先制し、喜びを爆発させるOBら＝10日午後、宮崎市の宮崎観光ホテル