防災ニュース
宮崎地方気象台沿岸10市町 暴風警報基準引き上げ 海上「20メートル」→「25メートル」
2020年3月10日
宮崎地方気象台は10日午後1時から、暴風(暴風雪)警報と強風(風雪)注意報を発表する際の風速基準を、県内沿岸部など一部地域で引き上げる。インフラ整備などの防災対策が進んだことで、以前よりも災害が起きにくくなっているため。同警報の発表基準の変更は1981(昭和56)年以来で39年ぶりとなる。
同気象台によると、同警報はこれまで、県内の陸上、海上ともに風速20メートルに達した場合に発表。このうち海上の風速について、宮崎、日南市、高鍋町など5市5町で25メートルに引き上げる。10メートルで発表していた同注意報は、宮崎、延岡市、綾、門川町など6市8町で陸上12メートル、海上15メートルに引き上げる。同注意報の変更は2009年以来。
警報、注意報の発表基準については、全国の各気象台が定期的に見直している。宮崎地方気象台は03~15年に本県で発生した災害の規模と暴風、強風の状況を調査。防災対策が進んだことで、これまでの風速基準では被害が出るケースが少なくなっていると判断し、基準の引き上げを決めた。
同気象台は「新基準は従来よりも状況に即したもので、危険の見逃しが少なくなる。災害が発生する恐れがある場合、避難行動の事前確認に生かしてほしい」と呼び掛けている。
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