防災ニュース
国道220号・宮浦-新鵜戸 山中1.7キロ新ルート検討
2020年3月19日
大規模な地滑りが懸念される日南市の国道220号の宮浦-新鵜戸トンネル間(2・7キロ)について、国土交通省宮崎河川国道事務所は18日、現在の海沿いのルートから、山中を最短の1・7キロで結ぶ新ルートで整備する「別線整備案」を検討していることを明らかにした。同区間では過去30年に土砂崩れによる通行止めが4回発生しており、災害リスクを回避できると判断した。
宮崎大の横田漠名誉教授ら、地盤工学の有識者4人で構成する「宮崎管内国道防災検討会」に案を示し、同日までに妥当と判断された。
同検討会は、同区間を含む11・2キロの異常気象時通行規制区間は地形が急峻(きゅうしゅん)なため、施工上の技術的な課題解決のほか、整備には「膨大な費用と期間が必要」と指摘。市鵜戸支所付近から新鵜戸トンネルまでの同区間は「特に対策が急がれる」とした。
同事務所は「専門的かつ技術的な観点から検討してもらった。通行止めなどの解消に向け、今後さまざまな検討をしていきたい」としている。
同規制区間は豪雨による通行止めが多く、2017年10月には幅約100メートル、高さ約80メートルの土砂崩れが発生。同検討会は18年度から整備の在り方を検討してきた。
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