防災ニュース
伊比井潮風トンネル開通 日南
2020年4月27日
国土交通省が日南市伊比井-富土の国道220号で事業を進めていた日南防災・北区間(宮崎市内海-日南市富土)の伊比井潮風トンネル(724メートル)は26日、開通した。開通により、大雨時の通行止め区間が1・8キロ短縮される。
一帯は同省の計測で全国平均の1・9倍に当たる年間約3300ミリ(2016~18年平均)と雨が多い上、地質がもろく、19年までの約30年間に12回の土砂災害が起きた。連続雨量170ミリなど、豪雨時に実施する通行止めは同区間だけで年平均1・75回(約16時間)に及んだ。
日南防災・北区間は11年度に国の直轄事業となった。事業費は約95億円。今回の開通は同トンネルを含む0・9キロの区間で、内海-伊比井(1・5キロ)でもトンネルなどの整備に向けて用地買収を進めている。
このほか、南区間(同市宮浦-風田、11・2キロ)の一部(宮浦-鵜戸、1・7キロ)は本年度に新規事業となった。
同日は新型コロナウイルス感染防止の観点から開通式典は行わず、午前11時から通行を開始した。
住民でつくる「国道220号防災整備促進鵜戸地区協力会」の米良浩之会長(66)=宮浦=は「開通は住民の悲願で喜んでいる。南区間も早く整備されるよう、要望をしていきたい」と話した。
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