大陸側プレート、太平洋側乗り上げ　気象庁、「逆断層型」と分析

2019年5月11日

　日向灘で発生した震度５弱の地震について、気象庁は１０日の記者会見で、大陸側のユーラシアプレートが太平洋側のフィリピン海プレートに乗り上げる「逆断層型」の地震とする見解を示した。地震津波監視課の中村雅基課長は「日向灘を震源地とする地震では一般的なメカニズム」とした。

　同庁によると、日向灘はフィリピン海プレートが大陸側に向かって沈み込んでいる。逆断層型では、引きずり込まれるユーラシアプレートが元に戻る時に蓄積したひずみが解放され、地震が発生する。日向灘で過去に多く発生している。

　南海トラフ巨大地震の想定震源域内ではあるものの、中村課長は過去の例などを踏まえ「直接、巨大地震につながるものではない」との見解を示した。

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