都城を拠点に笑顔と元気を発信! チンドンもライフスタイルも〝若奈流〟
2017年11月02日掲載
宮田 若奈さん(46歳/都城市)
『花ふぶき一座』代表
都城を拠点に笑顔と元気を発信!
チンドンもライフスタイルも〝若奈流〟
江戸時代から続く伝統的な宣伝屋のチンドン屋。「チンドンで笑顔の花を」と、『花ふぶき一座』(都城市)の代表・宮田若奈さんは、20年にわたって人やまちを盛り上げています。
都農町出身。兵庫教育大学を卒業後に宮崎へUターンし、シーガイア(宮崎市)に就職しましたが、夫との出会いを機に大阪へ。結婚後、持ち前の明るさでイベント司会者として活躍していた頃、尊敬するチンドン屋の親方と出会い、その世界に入門。やればやるほどその難しさや奥深さを知り、必死に学んだと言います。
その後、夫の故郷・都城に移住し、2006年に『花ふぶき一座』を開業。「見知らぬ土地での子育てとチンドン業は大変でしたが、振り返れば人に助けられ、子どもたちに救われた日々です」。
その後、10年に発生した口蹄疫の影響で半年間休業しましたが、心機一転1人になって再スタート。単身での活動や、県外からプロを集めるやり方に転向しました。「会場の雰囲気や客層に合わせ、臨機応変に対応します。スポンサーと会場のお客様の両方を笑顔にしてこそ、本物のチンドン屋です」と宮田さん。苦難のなか確立してきた“若奈流”チンドンが今、県内外から注目を集めるまでに成長を遂げています。
今春から、15歳の息子が「国を守る人になる」と、親元を離れて神奈川県横須賀市の陸上自衛隊高等工科学校へ進学。親として誇りに思うと同時に、刺激を受ける日々だとか。「今後は後継者の育成と、チンドンで学んだコミュニケーション術を活かして教育の現場にも関わっていきたいです」と宮田さん。常に目標を掲げ、前進し続けています。