同じ理念を抱く人が集う 間貸しスタイルのお店
2024年12月05日掲載
矢野 美幸さん
「kiaora」 管理人
綾町にある間貸しキッチン『kiaora(キオラ)』の管理人を務める矢野美幸さん。滋賀県出身で、全国を転々と旅していました。しかし、東日本大震災をきっかけに小林市へ。その頃から体に良い食べ物への関心が高まったことから、綾町の食にひかれ、2015年に同町へ移住しました。
その後、オーガニックカフェ『yawaraya』を夫婦で営む中、綾町は食へのこだわりが強いお店が多いと感じたそうです。
そして、“同じ理念をベースにしたお店が、日によって営業するシェアリングをやってみたい”と思った矢野さん。“体と心に優しい”をコンセプトに『kiaora』を開業しました。オーガニックやビーガン、エシカルなど食材にこだわりを持つ人が出店しており、店舗利用の予約が空いている日には、『yawaraya』のメニューも提供しているそうです。店内には、ボルタリングや上映会ができるキッズスペースがあり、ヨガ教室やワークショップなど心と体のリズムを整えるイベントなども開催しています。
「食に限らず、ヨガやダンスなどのアクティビティスペースとして利用する人もいます。食や健康に対するこだわりを発信することで、環境に良い循環が生まれる場所になればいいなと思いますね」と矢野さんは話します。
綾町への貢献と活性化
1日単位で利用ができるため、店舗名を持っていなくても気軽にスペースが借りられることから、町外の人が出店する事も多くなってきた同店。同町への移住や開業を始める前に一度試してみたいという人のチャレンジショップのような存在になっています。
「ここから第一歩を踏み出すことで、新しいことを始める後押しができてうれしいです。『kiaora』がみんなをつなげて広がっていく場所になればと思っています」。
お店を訪れる人の健康だけでなく、移住者の就労支援と移住促進にも貢献し続ける矢野さん。同店の取り組みが、綾町の活性化につながっていきます。