大好きな料理を振る舞う店を切り盛り

2017年02月02日掲載

八塩かおりさん(48歳 宮崎市)

「酒席 八塩」女将

中学生、小学生の二児の母

 小料理屋を2年前にオープンした八塩かおりさん。どこか懐かしい味わいが人気で、常連さんが絶えない店です。

 小学校高学年から弁当を作ったり、料理番組のレシピをノートに取ったりと、幼い頃から料理が大好きだったそう。今でもアイデアをいろいろなところから情報収集。食事した店やテレビ番組、SNSで気になった料理を自分流にアレンジしています。「お店で出している料理は“自分が食べたいもの”が中心。それが、自然とお客さまにも好評なんですよ」と話します。

 『女将』と『母親』、両方の顔を持つ八塩さん。深夜に帰宅することは日常茶飯事ですが朝5時半には起床、子どもたちの送り出しや家事をこなし、店の準備のため午前中には買い出しへ。開店当初は日中の仕込みに時間がかかっていたそうですが、少しずつコツをつかみ、今では時間に余裕が持てるようになったそうです。

 愛情あふれる味で人々を笑顔に

 それでも、料理の仕込みを昼間に開始、隙間時間にいったん帰宅して子どもたちの夕食の準備や事務仕事と分刻みのスケジュール。そんな八塩さんのマイルールが「子どもたちと過ごす時間が短い分、毎日の食事は必ず手作りする」こと。一緒に食事を取れなくても、料理を通して愛情や母としての思いを伝えたい、そんな願いを込めています。

 子どもたちの理解とサポートを奮闘する日々の原動力に、「今後は常連さんも新規のお客さんも楽しめるイベントを企画したい」と新たなステージに目を輝かせる八塩さん。持ち前の明るさと料理から伝わる“愛情”を調味料に、食べた人をほんわかと温かい気持ちにする一品で今夜も訪れる人々を迎え入れます。

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