「好き」を仕事に! バス運転士の道へ 家族の応援を味方に新しい風を吹き込む
2018年01月04日掲載
西原 ナオミさん(43歳/新富町)
宮崎交通 バス運転士
「好き」を仕事に! バス運転士の道へ
家族の応援を味方に新しい風を吹き込む
宮崎交通(宮崎市)のバス運転士約470人のうち、女性はわずか13人。その数少ない1人として活躍する西原ナオミさんは、去年2月から晴れて運転士に。人の命を預かる仕事は緊張の連続ですが、「お客さまから『あなたの声を聞くと元気になるよ』『気持ち良く乗れた』と心が思わず弾むような温かい言葉を掛けられることもあります」と、とてもやりがいを感じているそうです。
20代で結婚し、3人の子どもに恵まれる中、離婚を経験。シングルマザーとして子どもを育てるため得意の洋裁技術を生かした仕事など、さまざまな職業に就きました。子どもが幼い頃は就職先も限られていましたが、成長して西原さんを支えてくれる年齢になると「自分が好きな仕事をしよう!」と一念発起。若い頃に憧れた「大型自動車に関わる仕事に就きたい」という夢を追いかけ、一昨年開かれた同社主催の職業体験イベントに参加しました。
前向きな気持ちの反面、新しい世界への挑戦には大きな不安もあったそうです。しかし、会社の資格取得制度を利用し、持ち前の情熱とみなぎるやる気で大型2種免許をスピード取得。「男性が多い業界ですが、女性だからこその気遣いや思いやりの気持ちで、自分らしく働きたいです」と、明るく話します。
職場では、先輩たちが手書きのメモで丁寧に仕事を教えてくれるなど、周囲のサポートに感謝する日々。そして、何よりも西原さんの力になっているのが家族の応援です。「『頑張って』と、いつも背中を押してくれる子どもたちに勇気をもらっています。早朝出勤もあるし、帰宅が遅くなることもあるけれど、子どもたちは家事に協力的。剣道部員として活躍する大学生の長女の勇姿も励みになっています」。大切な人たちの笑顔を守るため、新たな道を走り続ける西原さん。今日も笑顔でハンドルを握ります。