自分で作るお菓子で大切な人を笑顔に 小さな幸せの連鎖を広めたい
2024年03月07日掲載
宮本 ともこさん
練り切り&あんフラワー教室 『antomo(アントモ)』
和菓子の中でもハレの日などにおもてなしのお菓子として出される「上生菓子」。 その中でも着色した練り切りあんを用いて、四季折々の季節の移ろいなどを表現できるのが「練り切り」です。
練り切り&あんフラワー教室の講師として活躍する宮本ともこさん。始めたきっかけは数年前、仕事の休憩時間にインスタで見かけた韓国のあんフラワーケーキでした。華やかな写真に見ほれ、「作ってみたい! 食べてみたい!」と、京都の教室に通い、講師の資格を取るレッスンを受けました。同じ素材(白あん)を使う「練り切り」の技術も学び、宮崎で1人目となる「JSA練り切りアートマスター講師」の認定も受け、あんフラワーケーキと練り切り、双方の技術を高めました。
大切な人を笑顔にできる喜びを
たくさんの人に広めたい
自分の手で作る達成感で心が満たされ、その華やかなお菓子を家族や友人が褒めてくれて幸せな気持ちになった喜びが、宮本さんの心を動かします。「この喜びをたくさんの人に感じてもらいたい」と、長年務めていた職場を退職し、一念発起。調理師やフードコーディネーターの資格を生かして教室を開くことを決意しました。
新しいことへのチャレンジに不安を感じつつも、好きなことだから頑張れたそうです。また、生徒さんたちから「褒められた、喜んでもらえた」とのうれしい報告が励みになり、宮本さんの原動力となっています。
講師を目指したいという生徒さんも増え、より深く学べるレッスンにするため、SNSなどを使った発信力を高めるため、自身の勉強も続けています。自宅での対面式の教室をベースとしつつも、場所を問わず幅広い人に利用してもらえるZOOMを使ったオンライン教室も取り入れています。レッスン終了後に見直すなど技術向上にも一役買い、生徒さんにも好評です。
「自分の思いなど表現したいことをお菓子に込められることも大きな魅力です。大切な人に喜んでもらえる技術を、和菓子の魅力とともにたくさんの人に広めていきたいです」と、幸せの連鎖を願う宮本さんのチャレンジは続きます。