宮日SDGsプロジェクト

豊かで安心な未来 次代へ

 

 人口減少、気象変動、格差拡大、それにコロナ禍…。私たちの住む世界は大きく変わろうとしています。県民誰もが安心・安全に、そして心豊かに暮らしていきたいと思っていますが、何もしなければその願いはかなえることはできません。私たち一人一人があらゆる社会課題にしっかり向き合い、その解決策を考えて行動する。そのための指針となるのが、国連が掲げる国際目標、SDGs(Sustainable Development Goals)です。

 SDGsは世界の人々が幸せに生きていけるよう17の目標を設定し、「誰一人取り残さない」ことを理念としています。社会課題は密接、複雑に結びついていて、そう簡単には解決できません。でも、私たち一人一人が「自分ごと」としてとらえ、共に考え共に取り組んでいくのならば、解決への糸口は見つかるはずです。長期的な視点で想像力をフルに働かせながら、第一歩を踏み出すことが求められています。

  宮崎日日新聞社は2020年11月25日、創刊80周年を迎えました。地方紙としての役割と存在意義を再認識するとともに、これからも地域から信頼される開かれたメディアの使命を果たし続けたいと考えています。「宮日SDGsプロジェクト」は、宮崎の子どもたちが希望を持てる未来を実現することを狙いとしています。子どもたちの笑顔があふれる社会は、誰にとっても住みやすいはずです。

 宮日は創刊80周年を機に「SDGs宣言」を行いました。17の目標のうち、「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」など4つの実現を目指します。SDGsの行動を積み重ねていくことで世界の、宮崎の風景は変わっていきます。今後、SDGsを積極的に推進していくため、団体・個人と連携しながらさまざまな事業を展開し、宮崎から持続可能な社会、地域をつくっていきます。

2020年11月25日
宮崎日日新聞社

Miyazaki Nichinichi Shimbun SDGs Project

A prosperous and secure future for the next generation


Population decline, climate change, widening disparity, and COVID-19 damage ... the world is about to change dramatically. Everyone in Miyazaki prefecture wants to live in peace, safety, and affluence, but if we don't do anything, we will never be able to achieve this wish. Each of us firmly faces all social issues, thinks about solutions, and acts. The guideline for this is the SDGs (Sustainable Development Goals), which are international goals set by the United Nations.

The SDGs set 17 goals so that people around the world can live happily, and their philosophy is to "leave no one behind." Social issues are closely and intricately linked and cannot be solved so easily. However, if each of us considers it as "our own problem" and thinks and works together, we should be able to find a clue to the solution. We are required to take the first step while fully exercising our imagination from a long-term perspective.

Miyazaki Nichinichi Shimbun celebrated the 80th anniversary of its founding on November 25, 2020. While reaffirming the role and significance of existence as a local newspaper company, we would like to continue to fulfill the mission of the media that is trusted by the community and contribute to the community. " Miyazaki Nichinichi Shimbun SDGs Project" aims to realize a future in which children in Miyazaki can have hope. A society full of children's smiles should be comfortable for everyone to live in.

Miyazaki Nichinichi Shimbun made the "SDGs Declaration" on the occasion of the 80th anniversary of its founding. Of the 17 goals, we aim to realize four themes, such as "providing high-quality education to everyone" and "creating a community where people can continue to live." By accumulating the actions of the SDGs, the way Miyazaki prefecture should be will change. In order to actively promote the SDGs in the future, we will develop various projects in cooperation with organizations and individuals to create a sustainable society and community from Miyazaki prefecture.

November 25, 2020 Miyazaki Nichinichi Shimbun

SDGsについて

 SDGs(エスディージーズ)とは「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」と訳されます。2015年9月に開かれた国連サミットで世界のリーダーによって決められた国際社会共通の目標です。このサミットでは、2015年から2030年までの長期的な開発の指針として「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、この中核を成すのがSDGsです。

 SDGsは、2000年に国連サミットで採択された「MDGs(Millennium Development Goal=エムディージーズ=ミレニアム開発目標)」が2015年に達成期限を迎えたことを受け、MDGsに代わる新たな世界の目標として定められました。MDGsは先進国による途上国の支援が主な目的でした。しかし、その内容は先進国が決めたことであり、途上国からは反発があり、達成できなかった目標も数多く残っていました。そこでSDGsは「誰一人取り残さない」ことを目指し、先進国と途上国が一体となって目標を達成していこうという理念を掲げています。

 SDGsは貧困、飢餓、教育の格差、人や国の不平等、環境破壊、気候変動など国際社会が抱えるさまざまな問題に対して行動し、2030年までに解決すべき課題を17項目のゴール(目標)として定めています。これらの目標をより具体化したのが169項目のターゲットです。

SDGsの達成を目指すうえで主要な「五つの原則」があります。①普遍性②包摂性③参画型④統合性⑤透明性と説明責任―です。

①国内実施と国際協力の両面で率先して取り組む

②国内誰一人取り残さない。国内実施、国際協力のあらゆる課題への取組において、人権の尊重とジェンダー平等の実現を目指し、子供、若者、高齢者、障害者、難民、国内避難民など、脆弱な立場におかれた人々一人一人に焦点を当てる

③脆弱な立場におかれた人々を含む誰もが持続可能な社会の実現に貢献できるよう、あらゆるステークホルダーの参画を重視し、全員参加型で取り組む

④経済・社会・環境の三分野の全てに、複数のゴール・ターゲットの相互関連性・相乗効果を重視しつつ取り組む

⑤取組状況を定期的に評価し、公表・説明する

(農林水産省Webサイトより)

また、SDGsが掲げる理念「誰一人取り残さない」を実現するために意識したいのが「五つのP」です。

①People(人間)貧困と飢餓をなくし、すべての人の人権が尊重され、平等に健康的に暮らせる世界を実現する

②Prosperity(豊かさ)すべての人が豊かで充実した生活を送れる世界を実現する

③Planet(地球)責任ある消費と生産、持続可能な資源管理を行って地球環境を守る

④Peace(平和)平和、公正で、争いのない世界を実現する

⑤Partnership(連携)国、自治体、地域、企業、団体、学校などさまざまな人々が連携・協力し、「誰一人取り残さない」を実現する

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「SDGs」とは

 国連の「持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)」は、2030年までに達成すべき課題を、17のゴール(目標)として定めている。それぞれにはピクトグラム(絵文字)を添えたアイコンがあり、ゴールを端的に示している。SDGsは英語の「Sustainable Development Goals」の略。2015年の国連サミットで採択された「2030アジェンダ」で打ち出された。17のゴールは(1)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる(2)飢餓を終わらせ、食料安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する(3)あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する-など広範囲で、その下には具体的な169のターゲット(小目標)も設定されている。「2030アジェンダ」は、持続的で強靱(きょうじん)な世界の実現に向け、誰一人取り残さないと誓っている。ゴールは相互に関連し、「社会」「経済」「環境」の3分野全てで統合的に課題解決が図られるよう求める。法的拘束力はないが、国連の全加盟国が当事者意識を持って取り組むことが期待されている。

SDGs「17のゴール」

  • 1.貧困をなくそう

    あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
  • 2.飢餓をゼロに

    飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
  • 3.すべての人に健康と福祉を

    あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
  • 4.質の高い教育をみんなに

    すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう

    ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
  • 6.安全な水とトイレを世界中に

    すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
  • 7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

    すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネ ルギーへのアクセスを確保する
  • 8.働きがいも経済成長も

    すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう

    強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る
  • 10.人や国の不平等をなくそう

    あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
  • 11.住み続けられるまちづくりを

    都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
  • 12.つくる責任 つかう責任

    持続可能な消費と生産のパターンを確保する
  • 13.気候変動に具体的な対策を

    気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
  • 14.海の豊かさを守ろう

    海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
  • 15.陸の豊かさも守ろう

    陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
  • 16.平和と公正をすべての人に

    持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

    持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

問い合わせ 宮崎日日新聞社・経営企画室

TEL:0985-26-2522

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