起業家として農業の課題を解決 地球環境に配慮し「恥じない未来」へ

2024年04月25日掲載

石川 美里さん

「みらい畑」代表

新富町

 兵庫県出身の石川美里さんは大学卒業後、社会課題を解決するソーシャルビジネスを展開する『ボーダレスジャパン(福岡)』に就職。いくつかの事業を経験して学びを深めると同時に、自身も社会起業家として何ができるかを思案する日々を過ごします。「生きていく上で欠かせないもの」に思いを巡らせた結果、人手不足や耕作放棄地などの課題がある農業にたどり着き、経験も知識もない世界に飛びこむことを決意しました。
新富町で農業をスタート!

ミニ野菜を味わう商品開発
 
 「未来に恥じない地球環境を残したい!」と、社名は『みらい畑』とし2017年に起業家として第一歩を踏み出します。ボーダレスジャパンの代表・田口氏からの紹介で『こゆ財団』の代表理事・齋藤氏との縁ができ、農業が盛んな新富町を知り、移住することに。人との出会いやサポートもあり、農地を借りて野菜を作り始めるも有機栽培で野菜を作ることの難しさを痛感…。知識を増やし、野菜が作れるようになっても売れないという厳しさに直面。そこで「選ばれるには何が必要か」を思案。持ち前のセンスとマーケティングに強い仲間からのアイデアも後押しとなり、珍しい品種の野菜をぬか漬けにできるセット商品「腸活ミニ野菜」が誕生しました。ネット販売で、健康や美容に敏感な首都圏や都市部などの女性から支持を得ることに成功。産地から購入者の手元に直接届く鮮度の良さや減農薬だからこその味わい深さなどが心をつかんだようです。近年は県内のスーパーにも販売できるよう、商品開発にも注力し、さらに販路を広げています。

 プライベートでは、結婚を機に夫の出身地・日向市に移り、0歳から3歳の三姉妹の子育てにも奮闘中。仕事や子育てにバタバタな日々でも足を止めることはありません。

 「新しいことにチャレンジし続けていきたいです。いろんなところに足を運んで出会った人からアイデアを受け取り、商品やサービスに反映する工夫を続けていくことは、会社としてはもちろん、自分の成長にもつながっていくと信じています」と、経営者として、母として、世界を明るい未来へと導く、石川さんの挑戦の日々は続きます。

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