経験と思いをお菓子に込めて
2020年04月02日掲載
磯貝 萌子さん
『Sweet MOCOMOCO』代表
「生まれ育った土地で採れる季節の物を食べる」という身土不二の考え方に基づき、マクロビオティックの菓子店と料理教室をしている磯貝さん。コンビニ食も多かった10代の頃、かかりつけの鍼灸師から体質改善を助言され、大阪での短大生時代にマクロビオティックと出合います。帰郷後、全国各地でマクロビオティックの普及に奔走していたカノン小林さんを講師に招き、プロフェッショナルコースまで到達。そして宮崎市のマクロビレストランで3年調理し、24歳で独立しました。
〝おいしいから手に取る〟マクロビスイーツ作り
自身の食生活は、自然海塩や天然醸造のしょうゆやみそなど、まずは基本的な調味料から変えていきました。玄米菜食を続けるうちに、肌荒れや疲れやすさが改善し、太りにくくなったそうです。甘いものを食べたい気持ちだけは抑えられず、「それなら罪悪感なく食べられるお菓子を作ろう」と独学でチャレンジしたのが今の菓子店を始めるきっかけになりました。
12年経ち、レシピは100種類以上。マクロビオティックインストラクターに加えて、豆腐マイスター講師資格も取得し、3度試作すれば思ったものが作れるように。「体に良いからではなく、“おいしい”から食べてもらいたい」と一般的なお菓子に近い味や食感にもこだわっています。
誰でも作れる手ほどきを
常連客に多い、小さな子どもを持つママたち。磯貝さんも2人の子の母として、家族を思って仕事や家事を頑張る気持ちは痛いほど分かります。「皆さんが家庭で作れるのがベスト。だから教室を開催して伝えます」。遠方の人にも伝える方法を模索しつつ、新たな目標へ動き始めています。