“香り”テーマに県内外で教室開講

2019年04月27日掲載

多田 晴美さん

『FOUATONS』香司、2人の子どもの母

歯科に勤務しながら母としても多忙な日々を送っていた頃、足を踏み入れた「香り」の世界。今では活動の幅は広がり、アロマ、ハーブ、お香のエキスパートとなって県内外で活躍しています。53歳、宮崎市。

 以前は、歯科医である夫が開業した病院で働いていた多田晴美さん。歯科治療に身を固くする患者さんに対し、何かしてあげられることはないかと模索した末に出合ったのが、自然療法としてのハーブ、アロマでした。リラックスを誘う効果だけではなく、自然の力で体の不調を改善する“香りの力”に魅了された多田さんは、「もっと学んで知識を深めたい」と土日を利用して東京や福岡のスクールに通い、ハーバルセラピストやアロマテラピーインストラクターなどの資格を取得しました。平日はフルタイムの仕事、そして幼い2人の子どもの世話や家事を抱えながら、わずかな空き時間を見つけてはテキストに向かう日々は、決して楽なものではありませんでした。「仕事や家事の傍ら、勉強を続けていくのは大変でしたが、当時は学ぶことにとにかく夢中でした。子どもたちや同居していた夫の両親の協力があったからこそ、なんとか両立できていましたね。無理な時には無理と、素直に周囲に伝えていたのも良かったのだと思います」と振り返ります。

 粘り強い努力で講師の資格を得た多田さんは、その後仕事の主軸を移し、今では“香り”をテーマに県内外で教室を開講しています。初めてでも楽しく学びアロマに親しめるワークショップや、ハーブの資格取得を目指す人に向けた本格的な講座などさまざま。最近では、日本古来の文化である「お香」講座に力を注いでいるのだそう。「“古き良き”を知り、それを礎として生活を豊かにしていくことを大切にしています。お香文化の継承の担い手、そしてハーブとアロマの魅力を伝える者として、ゆくゆくは“和”と“洋”の垣根なく、広く親しまれるようになればと願っています」。その言葉には、多田さんの活動の核となる信念がこもっていました。

若い女将たちと一緒に温泉郷の活性化めざす

仁科 睦子さん

2019/04/06

常に新しい技術を取り入れ進歩し続ける

鈴木 香さん

2019/03/07

“余白”で物ごとの見え方が変わる

榎田 志穂さん

2019/02/07

忙しさに負けず、ワクワクする事を選ぶ

尾崎裕子さん

2019/01/03

“食”で子どもたちの未来支える

細野彩美さん

2018/12/06

発行
宮崎日日新聞社
企画・編集
宮崎日日新聞社 営業局
〒880-8570
宮崎市高千穂通1-1-33
購読のお申し込み
TEL 0120-373821