長期的な目線に立ち助言

2019年09月05日掲載

米良 弘美さん

『ヤングJOBサポート みやざき』 チーフカウンセラー

53歳。宮崎市。個人の価値観や経験を基に、その人が望む生き方を支援するキャリアカウンセラー。常に誠実な思いで求職者と向き合い続ける米良弘美さんの核となる思いに迫りました。

 40歳未満の求職者を対象に就職相談を行う『ヤングJOBサポートみやざき』の受託業務運営を担うキャリアカウンセラー・米良弘美さん。ハツラツとした振る舞いで朗らかな印象のある一方、仕事に対しては緩みのない姿勢を貫くのには、人と深く関わるその仕事柄に理由がありました。

 マンツーマンのキャリア・コンサルティングやセミナーなど就職関連のさまざまなサービスを提供する同所では、一人ひとりに担当者が付き、個々人が納得できるまで支援を行います。就職活動における紆余(うよ)曲折を二人三脚で歩み、時には求職者の迷いや挫折を最も近くで支えるカウンセラーの仕事。“仕事を通してどのように成長したいか”を考えるのを支援するのも、米良さんの役割です。介入し過ぎても、しなさ過ぎてもいけない。そのせめぎ合いに頭を悩ませることも少なくないものの、常に心掛けてきたのは、長期的な目線に立った助言を怠らないことでした。「中には、なかなか決まらない焦りから内定獲得そのものがゴールだと感じ、決断を急いでしまう方も。ご本人に迷いがあるとき、私は背中を押すばかりでなく、『やめてみてもいいんじゃない?』と声を掛けたりもします。後悔のない選択のためには、歩みを止めてでも、自分が納得いく答えに行き着くまで考え抜くことが必要だと思うからです」。

 その揺るぎない信念は、民間企業で人事を勤め、長らく企業側で人材採用・育成に携わってきた中で培われてきたものです。

 「これまで得た資格と経験を生かしつつも、当時とは真逆の立場とアプローチで、個人が成長するプロセスに関わっていけることにやりがいを感じています。地域で生き生きと働く人が一人でも増え、宮崎全体が元気になってくれればいいなと思います」。米良さんの視点からは、そんな未来がすでに見通せているのかも知れません。

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