バレエ一筋の人生から一転 トレーナーとして親子の笑顔を願う

2020年06月04日掲載

　母・姉もバレエダンサーで指導者でもあるという家系に生まれ、３歳の頃から自然とバレエを始めたという井上祐香さんは、バレエ一筋に活躍の幅を広げつつ、母と姉と共に子どもへの指導も行う中で「バレエだけを踊る方針とは異なる角度から指導してみたい」と、スタジオから独立。同じくパーソナルトレーナーとして活躍する夫・滋井邦晃さんとの出会いが大きな転機となり、２０１１年に共に会社を立ち上げました。パーソナルトレーニング専門スタジオをオープンし、痛みの軽減や体質改善、美しい体形を求める人々に寄り添ってきた井上さん。そんな中、自身も娘を育てる母親として、子どもの運動機能と心や脳の発達が密接に関係していることを実感し「子どもとお母さんを笑顔にしたい！」と、子どもに特化したクラス『ぷろぐれすきっず』をスタートしました。

遊びながら運動・感覚の土台づくり

　幼少期の運動能力の発達は、大切な土台となり、バランス感覚や姿勢など体に関わることだけでなく、集中力やコミュニケーション能力、さらには学習能力の向上を支えます。公園で遊んだりすることが少なくなった現代社会で、得るべきだった発達を飛び抜かしてしまうケースは少なくありません。そこで、楽しく遊びながら体を動かし、発達の土台を再構築するプログラムを考案。少人数制で楽しい時間を過ごしています。「子どもたちにはポジティブに考える力を養い、たくましく育って欲しい。そして、子どもの落ち着きのなさなどに悩むお母さんも救いたい」と井上さん。一組でも多くハッピーな親子が増えることが今後の夢と語り、楽しく子育てをしたいと願う親子に新たな光を照らしてくれます。