「終活」を通し、一人一人に寄り添う仕事
2020年08月06日掲載
森山知子さん
マスジュウ・リノ 遺品整理士・終活カウンセラー
25歳から48歳まで、葬儀社で働きキャリアを積み重ねてきた森山さん。3人の子どもたちの独立を機に転職。縁がつながり『マスジュウ』が行う事業「エンディングサポートみやざき」で遺品整理士・終活カウンセラーとして遺品の整理、家財の処分などを行っています。施設入所や遠方に住む家族からの依頼など理由はさまざまですが、年々需要が高まっているそうです。ゴミの分別が厳しくなる中、ゴミ出しができず「ゴミ屋敷」といわれるような環境で生活する高齢者も多く、心を痛めることもあるそう。老人クラブや介護施設などで終活セミナーを行い、元気なうちに自分や家族のために“生前整理”などで暮らしやすい環境を整えることを提案するなど、地域の高齢者が安心して過ごせる「孤立死ゼロのまちづくり」にも取り組み、地域にも貢献しています。
気持ち良く仕事に取り組むための大切な日課
そんな多忙な日々を過ごす森山さんの朝は、日南市から毎日1時間かけての通勤からスタート。会社近くの神社へ参拝し、気持ちをスッキリとリセット。今年の元旦から雨の日も欠かさず続けている大切なルーティンなのだそう。時間に余裕を持って出社し、その日の準備を行って効率的に仕事を進め、定時に退社することも仕事を長く続けるための努力の一つ。「年齢を重ねるごとに体の不調を感じることもあるけれど、工夫して仕事を続けていきたい」と話します。そんな森山さんのプライベートな夢は子どもたちと旅行することなのだとか。地域のため、会社のため、そして家族や自身の幸せを願い、毎日を丁寧に生きている〝働く女性の姿〟は、優しい雰囲気をまとい、キラキラと輝いています。