女性が女性のために作り上げる催事 一人でも多く 笑顔届けたい
2020年09月03日掲載
常増佳那さん
31歳/宮崎市
宮崎市中心市街地にある創業85年の老舗百貨店『宮崎山形屋』。物産展などの恒例催事は、普段は手に入らない県内外のグルメなどが大集結する同店の目玉。これらのかじ取りを担うのが、常増さんが所属する「販促課」です。
18歳で入社した常増さんはキッズ用品売り場で10年経験を積んだ後、販促課に抜てき。任されたのは、女性による女性のためのイベント「MONOフェア」の企画統括でした。全館から選抜された若手女性社員たちが全国各地に足を運び、実際に見て、食べて、えりすぐった商品がそろう、他にはない催しです。常増さんは商談管理や会場配置の図面・チラシ作成などの統括業務を行っています。「半年間の準備期間はとにかく大変で、頭を抱えることもしばしば…。でも力を尽くした分、開催当日の高揚感や楽しさもひとしおです!」。
新たな視点でファン獲得
今年は『ときめき☆MONOマルシェ』の開催を予定(9月16〜22日)。「こんな状況だからこそ、大好きな宮崎を宮崎の皆さんと盛り上げて、たくさんの方に元気を届けたい」と意気込みます。
同イベントはオシャレやライフスタイルを楽しむ女性がターゲット。「お客さまの口コミのおかげで年々人気が高まっています。若い女性の利用者が多いインスタグラムで流行をリサーチし、開催後もSNSで感想をチェック。『楽しかった!』という投稿を見るととてもうれしくなります」。
昨年度は各出店者のインスタグラムをチラシに書き添えるなど、客層を意識した新たな試みも。「若い世代にも宮崎山形屋のファンになって欲しい」と、同社の女性社員が育ててきた催事を大切に守りながら、常増さんならではの発想で老舗百貨店の“今”を支えています。