ホール、カウンターの経験を 人事の仕事に生かして支える
2022年02月03日掲載
川野 香さん
虎コーポレーション 人事マネージャー
宮崎、鹿児島、熊本で「回転寿司 寿司虎」を出店している『虎コーポレーション』の人事マネージャーを務める川野さん。高校3年生の時に就職活動がうまくいかず落ち込んでいたところ、たまたま家族と食べに訪れた「寿司虎」で店員の笑顔や気遣い、お客さんと楽しそうに話している雰囲気に元気づけられたことがきっかけで就職することを決めました。
入社後は、配属先の店舗でホールスタッフとして接客を担当し、21歳でホール長に就任。23歳になった頃、握りを経験してみたいという本人の希望で板前スタッフとしてカウンターを約2年間経験しました。その後は、子育てとの両立のため本社の人事部へ異動。会社にとって大きな財産となる従業員の労務管理や採用業務を担い、学校訪問や企業説明会で九州全域を回っています。「中学生向けの企業説明会や体験イベントでは、学生さんの記憶に残るような、模型を使った握り体験や遊びを取り入れて、『楽しかった』と感じてもらえるように心掛けています」と川野さんは笑顔で話します。
従業員が楽しく笑顔で仕事ができるようにフォロー
同社では、内定者に店舗で仕事を体験してもらい、性格や個性を考慮しながらその内定者と相性の良い配属先店舗を決めます。通常であれば、店舗のスタッフに任せて外から人事部が様子を見て判断するという仕事を、川野さんの場合は実際に店舗に入り一緒に仕事をします。内定者が仕事をしている様子を、近くで細やかに観察することができるのは、過去にホールやカウンターに立った経験がある川野さんだからできる取り組みです。
入社直後にある研修の半年後に行う「フォローアップ研修」では、人事部が店舗へ赴き、新入社員がどんな働き方をしているのかを確認しつつ、気になるスタッフには声を掛けたりフォローしたりすることも。「弊社では従業員が笑顔で楽しく仕事に取り組み、やりがいを感じることが大事だと考えています。新入社員はもちろん、全従業員のワークライフバランスやメンタルケアをメインに、現場と連携をとりながらフォローするように心掛けていますね」と話す川野さんは、ホール、カウンターの経験や知識を生かしながらこれからも人事マネージャーとして会社を支えていきます。