環境に配慮した量り売りスタイル 店を通じて環境問題への意識を広める

2022年12月01日掲載

川越 幸子さん

『BEACON eco store』 エシカルコンシェルジュ

都城市

 都城市で、オーガニック食材や無添加調味料の量り売りと、地球環境に配慮したエシカル商品を中心に扱う『BEACON eco store』。店主兼エシカルコンシェルジュである川越幸子さんは、環境問題について考え、サステナブル(持続可能)な暮らしを広めるために、お店を構えながらSDGsの“つくる責任、つかう責任”の活動に日々取り組んでいます。

 川越さんが今の仕事を始めようと思ったのは、2019年に国連の「気候行動サミット」でのスピーチを見たことがきっかけだといいます。

 当時は環境問題について、どこか他人事だと思っていた川越さんは、サミットで地球環境のことを切実に語るグレタさんのスピーチに心を揺さぶられ、自身もその問題に目を向け始めたのだそうです。そして、日常生活で出るゴミの量に気付きました。「自分の暮らしを変えることが環境問題の解決につながると知りました」と話す川越さん。

 その後、「環境問題の解決に貢献したい」と、勤めていた会社を退職。友人たちと環境団体『BEACON eco project』を立ち上げ、同店を始めました。

少しでも多くの人に意識してもらえるように活動

 川越さんは、店舗でエシカル商品を販売する中で、使い捨てプラスチックをゼロにすることを目指しています。そのため、必要な分だけを買えるよう量り売りスタイルを取り入れています。他にも団体の活動でコンポストやエコラップ作りのワークショップを実施。『ゼロ・ウェイスト(=ゴミを出さない)』という言葉をたくさんの人に知ってもらいたい、と来年1月末には書籍『ゼロ・ウェイスト・ホーム』の翻訳を手掛けた服部雄一郎さんを招いて講演会を主催するなど、さまざまな取り組みを行っています。

 「少しでも多くの人の意識を変えるきっかけづくりをすることが私の仕事だと思っています。当店の存在や取り組みが、少しずつ生活をエコなものに変えていく入り口になれたらうれしいです」と話す川越さん。サステナブルな社会づくりのために、これからも尽力していきます。

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