公園の木漏れ日の下、 キッチンカーでコーヒーを提供
2023年08月03日掲載
小山 真菜さん
one one coffee
早水公園内にある水色のキッチンカー『one one coffee』で働く小山真菜さん。木漏れ日の下で公園に訪れる人たちにコーヒーを販売しています。
以前は介護職に勤めていた小山さんが、現在の仕事を始めたのは、父親が体を壊して命に関わる状況になったことがきっかけだったそうです。
「元気だった父が突然、倒れてしまって、人生って何が起きるか分からないなって思いました。そこで、それなら自分のやりたいことや好きなことをしたい! と思ったんです」と、小山さん。そして、何を始めようかと考えていた時、鹿児島と宮崎市にあるコーヒーショップで飲んだコーヒーに衝撃を受けました。
「それまではコーヒーが飲めなかったんですが、その1杯で初めてのおいしさと魅力に気付きました。同時に、私もたくさんの人にコーヒーの魅力を伝えたいと思い、お店のマスターから教わりながら独学でも勉強してスキルを磨き、このお店を始めたんです」。
キッチンカーでの販売のため、外で飲むことを想定して季節に合ったコーヒー豆を選んだり、注文が入ってから豆をひいてドリップしたりするなどこだわりのコーヒーを提供しています。
お店を通して、犬猫のためになることをしたい
『one one coffee』の名前の由来になっているほど大の犬好きである小山さんは、公園で散歩しているわんちゃんを見るのが一番の楽しみなのだそうです。そうやって散歩を見守るうちに「自分のお店を通して、わんちゃんたちに何かプラスアルファになることをしたい」という思いが強くなった小山さん。盲導犬協会の募金箱設置や、売り上げの一部で購入したペットフードや毛布などをみやざき動物愛護センターに寄付するなどの活動を行っています。
「私のお店が、飼い主さんとわんちゃん、そして、子ども連れの人たちが触れ合えるきっかけになったらうれしいです。また、わんちゃんや地域の人が集まる場所になれたらとも思っています」。
さまざまな人たちが公園に集まって、たくさんの人がつながれる場所になれるように、小山さんはこれからもキッチンカーでおいしいコーヒーを提供し続けます。