食べ物を通してさまざまな国の文化を伝えたい
2023年02月02日掲載
田中 琴絵さん
6RACCOON
キッチンカーで多国籍料理とコーヒーを提供している田中琴絵さん。2019年に出身地である東京から宮崎へ移住してきました。
旅行が好きでさまざまな国を訪れるうちに「海外で働きながら生活してみたい」と思うようになり、27歳の頃、働いていた裁判所を退職してワーキングホリデーに参加。トロントでバリスタとして2年間働いていました。そして、異なる文化を学び、日本でいろいろな国の文化を広めたい、と思うようになったのだそうです。
そんな時、トロントの多国籍料理店でシェフをしていたカナダ人のロッキーさんと知り合い、「移民が多く集まるトロントの文化を発信したい」という夢で意気投合し、いろいろなご縁もあって宮崎へ移住。現在は食文化を通してさまざまな国の文化を知ってもらうことをコンセプトに、キッチンカーで県内各地を回っています。
「その国の文化に興味を持ってもらうには本場の味を食べてもらうのが一番と思っているので、そのままの味を再現するためにパンや麺、調味料など、各国のレシピ技法を駆使して全て手作りしています。また、たくさんの国を知って欲しいので、国籍メニューも2カ月ごとに替えています」とこだわりを話します。
念願だった実店舗を準備中
移住した当初は、店舗を持って営業しようと進めていたものの、コロナ禍の影響を受けキッチンカーでスタートした『6RACCOON』。ついに念願だった実店舗を構えることになり、今年3月頃のオープンを目指して準備を進めています。
「店舗では、これまでと同様、世界各国の料理とコーヒーを提供しながら、イベントや交流会、フードペアリング体験会など、キッチンカーではできなかったことを幅広くやりたいです。また、ゆくゆくは、宮崎のおいしい食材を使用した商品をカナダに持って行けたらと考えています。今後は店舗、そしてイベントや土日を中心にキッチンカーでお客さまに会いに行き、『6RACCOON』を通して、おいしい体験を楽しんでいただきたいです」と田中さんは笑顔で話します。