咲妃さん(中央)ら宝塚歌劇雪組のメンバーが、華やかで情熱的なステージを披露した=1日午後、宮崎市民文化ホール
宝塚歌劇雪組宮崎公演(宮崎市民文化ホールなど主催)は1日、宮崎市民文化ホールで昼夜2回にわたり行われた。全国12カ所を巡るツアーの一環。高鍋町出身の咲妃(さきひ)みゆさんが雪組トップ娘役になって初の本県公演で、地元が生んだスターの凱旋(がいせん)に訪れた約3700人は、万雷の拍手を送っていた。
咲妃さんや雪組トップスターの早霧(さぎり)せいなさんら35人が出演。スペインを舞台に闘牛士と貴婦人の運命的な恋を描いたミュージカル「哀しみのコルドバ」は、切ない恋模様を豊かなハーモニーや激しくも軽やかな踊りで訴えた。歌とダンスによるショー「ラ エスメラルダ」は、豪華絢爛(けんらん)な衣装に身を包み、ラテンのリズムに合わせた情熱的で力強いステージ構成となった。曲の合間には、咲妃さんが「宮崎てげ愛しちょるよ」と呼び掛け、ひときわ大きな歓声が上がっていた。
宮崎市恒久南3丁目のパート従業員、黒木広子さん(55)は「咲妃さんの演技は素晴らしく、力の限り踊っている姿に感動した」と話していた。
2日は、延岡市の延岡総合文化センターで開かれる。