母校の都城農業高で現役時代の話などをする北別府学さん
プロ野球広島でエースとして黄金時代を支え、1月に野球殿堂入りした北別府学さん(54)=広島市在住=が27日、母校の都城農業高で講演した。同校の職員や1、2年生約400人を前に、高校や現役時代の思い出を語った。
今回は北別府さんの先輩で同校野球部の岡元孝志監督、クラスメートだった上池恭廣教頭の依頼で実現。生徒らが拍手で北別府さんを出迎え、まずは岡元監督が「広島一筋で頑張り、通算213勝を挙げた。高校3年の春の九州大会では完全試合も達成した」などと紹介した。
続いて現役時代のDVDが上映され、北別府さんが講話。「プロに入ろうと決めたとき、3年で結果を出せなかったら辞めようと思っていた。3年目で10勝を挙げ、これで飯が食えると確信した」などとプロ生活を振り返った。
高校生活については「(学校まで)約19㌔の道のりを3年間自転車で通った。そのおかげで足腰が強くなった」とも話し、最後は「今後は野球を通じて世の中に恩返しできれば。皆も目標や夢を持って頑張ってほしい」と締めくくった。
同校野球部の飯干真敏主将(17)は「北別府先輩は僕たちの誇り。寄付していただいたボールやバットで少しでもうまくなるように努力していきたい」と話した。