たちばな天文台の上空に現れたレンズ雲=18日午後、都城市高崎町のたちばな天文台(蓑部台長が魚眼レンズで撮影)
楕円(だえん)形をした巨大な「レンズ雲」が18日午後1時ごろに県内で観測され、たちばな天文台(都城市高崎町)の蓑部樹生台長(70)が撮影した。天文台から望む空全体の5分の1を覆うほどの大きさだったという。
蓑部台長によると、レンズ雲は霧島連山に当たった風が上昇気流となって上空の冷たい風に触れてできたとみられる。前日に雨が降り空気中の水分が多くなっていたのも影響したという。雲はほとんど移動することなく約30分間大きくなり続けた後、小さくなり1時間ほどで消えた。
蓑部台長は「これほど大きなレンズ雲は3、4年ぶりで、めったに見られるものではない」と話している。