ヤマザクラの木を記念植樹される皇太子さま=30日午前11時46分、宮崎市の県総合文化公園
本県に滞在中の皇太子さまは30日午前、宮崎市の県総合文化公園で開かれた第26回全国「みどりの愛護」のつどいの式典に出席された。県民広場で県の木のヤマザクラを記念植樹された。
式典は「みどりの日」(5月4日)制定の趣旨を踏まえ、緑豊かな環境づくりのために1990年から都道府県持ち回りで毎年開き、本県では初めて。太田昭宏国土交通相、河野知事ら全国の関係者約千人が参加した。
皇太子さまは主会場のメディキット県民文化センターで「豊かな緑は地球温暖化をはじめとするさまざまな環境問題を改善し、災害防止にも大きな役割を果たしています。緑豊かな環境づくりが一層発展することを願います」とあいさつされた。記念植樹は県民広場であり、高さ3メートルの幼木の根元に、土をスコップで3回に分けて丁寧に掛けられた。その後、宮崎市の児童養護施設みんせいかんなども訪問された。
皇太子さまは1泊2日の来県を終えて宮崎ブーゲンビリア空港から帰京する際、見送る河野知事に「非常に充実した視察ができた。地方に行かないと分からないことがたくさんある」と話された。夕方、民間機で羽田空港に到着された。
式典ではNPO法人オープンガーデンサンフラワー宮崎の新名れい子会長=宮崎市=が植栽ボランティアなどの活動を発表。太田国交相による「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰(87団体)や、知事による県都市緑化功労者知事表彰(20団体)の伝達もあった。