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大きな母の存在、再認識 「前向きになれた」感謝

2017年4月7日掲載

母の遺影が飾られている部屋で「記事の反響の大きさに驚いた」と話す永友さん=川南町川南

 日本新聞協会が4月6日の「新聞をヨム日」に合わせて発表し、宮崎日日新聞の企画「幸せおすそわけ」の記事を読んでコメントを寄せた宮崎市の女性が選ばれた「HAPPY NEWS賞2016」。その記事で取り上げられた、亡くなった母からの年賀状が届いた永友拓弥さん(20)=川南町川南=は「記事を読んで何かを感じてくれた人がいて、取材を受けて良かった」と感じている。

 記事は1月9日付で掲載された。成人を迎えた拓弥さんの元に、がんのため46歳の若さで亡くなった母直美さんから年賀状が届いたという内容。拓弥さんが小学6年の頃の担任が保護者に呼び掛けた企画で、差出人は不明だった。

 拓弥さんは新聞を読み、母の存在の大きさにあらためて気付いた。「年賀状が無ければ、悲しい思い出のままだった。前向きにさせてくれた母に感謝したいと思った」と笑みを見せる。

 「朝から泣きそうになった」。その日は朝から、知人からの連絡が相次いだ。インターネットで記事を見た東京都在住の姉からもメールが届いた。「新聞の反響の大きさに驚くばかりだった」と振り返る。

 今回、この記事にコメントを寄せた、宮崎市・佐土原中教諭、肥田木真規子さん(36)が「HAPPY NEWS賞2016」に選ばれた。拓弥さんは「これも母が残してくれたものだと思う」と受け止めている。

 日本新聞協会は「新聞をヨム日」に「HAPPY NEWS2016」を発表。大賞1件、「HAPPY NEWS賞2016」11件などを決めた。