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宮崎牛3連続日本一 肉牛で総理大臣賞

2017年9月12日掲載

内閣総理大臣賞を獲得、「チーム宮崎」メンバーの歓声に応える8区代表の(左から)薬師憲一、馬場幸成、平野文宏さん=11日午前、仙台市・夢メッセみやぎ

 39道府県から和牛513頭が出場し、改良成果を競う品評会・全国和牛能力共進会(全共)宮城大会の最終日は11日、仙台市の夢メッセみやぎであり、本県は肉牛の部8区で、最も栄誉のある内閣総理大臣賞に選ばれた。優等首席は9区分中3区分で獲得。総合的に競う団体賞は1位と僅差の2位だった。総理大臣賞の受賞は、前回の「種牛」、前々回の「種牛」「肉牛」に続く4度目で、全国最多。3大会連続で日本一の称号を手にした。

 8区は同じ種雄牛から生まれた去勢牛3頭を一組とし、枝肉の肉質を評価する。県勢は種雄牛「満天白清(まんてんしらきよ)」の子牛で挑み、10日の成績発表で優等首席を獲得した。

 このほか、3回以上出産した雌牛を4頭一組で競う5区、種牛と肉牛を合わせて評価し、産地の総合力が問われる7区も優等首席を獲得。県勢は前回長崎大会(2012年)の5区分、前々回鳥取大会(07年)の7区分には及ばなかったが、健闘を見せた。

 11日は本県などの代表が参加して上位牛パレード、表彰式などがあった。総理大臣賞を受賞した8区の平野文宏さん(44)=小林市野尻町=は「最高賞を取れて本当にうれしい。これを機に宮崎牛が一段と有名になってほしい」と喜びに浸っていた。

 残り6区分の優等首席は鹿児島4区分、大分、宮城県が1区分ずつ獲得し、全9区分中8区分を九州勢が占めた。種牛の部の総理大臣賞は大分県の4区に贈られた。同日は団体賞の発表もあり、本県は42点で、1位の鹿児島県にはわずか3点及ばず2位だった。3位は35点の大分県だった。特別賞は本県代表4区が「骨味賞」に選ばれた。

 全共は5年に1度開かれ、今回が11回目。「和牛のオリンピック」と呼ばれる国内最大規模の和牛の祭典。大会は7日に開幕し、延べ41万7千人が来場した。次回は22年に鹿児島県で開かれる。

 連覇中の県勢は、10年の口蹄疫以降にデビューした種雄牛の子牛で挑む今回を「真の復興が問われる大会」と位置付け、日本一を目指してきた。