沖縄県宜野湾市にあるサッカースクールで子どもたちに指導するレアル・マドリード財団から派遣されたコーチ(グローバルフットボールマネジメント提供)
サッカー強豪レアル・マドリード(スペイン)の公式サッカースクールが来年4月、都城市高城運動公園を拠点に開校する。レアル・マドリード財団から日本国内の育成事業の権利を得て同スクールを運営するグローバルフットボールマネジメント(東京、増田稿平代表)が8日、都城市で会見を開き明らかにした。スペインなど5カ国で開校している常設のスクールで、国内では首都圏や愛知、沖縄に続き7校目。
同スクールでは開校から2カ月間を財団から派遣されるスペイン人コーチが指導。その後は、地元のコーチへ引き継ぎ、月1回スペイン人コーチが指導に訪れる。技術の習得よりも、実戦形式で戦術を身に付けるレアル流の練習を行う。練習は週6日行われ、平日は夕方から、土日は午後3~7時。6歳以下は60分、その他の学年は70分。スクールとして国内大会には出場せず、希望者はスペインなど海外で開かれる試合に出場する
5歳から17歳までの男女が対象で、入校時の選抜試験などは行わない。サッカー経験は問わないが、高城の練習場に保護者の送迎などで通える人が対象になる。同財団のスペイン人コーチ・ロドリゴ・ブランコさん(33)は「集団の中で自ら考え、あきらめない姿勢を身に付けさせたい」と述べた。
同スクールを誘致しヘッドコーチとして関わる予定の同市松元町の自営業加藤大賀さん(38)は「レアルの理念を伝え、世界に出て行く子どもたちを支えたい」と話した。
初期費用を除く受講料は、各学年共通で週1回コースが月7300円、週2回が月1万1800円などの見込み。開校に先駆け同スクールは9日午前9時から正午まで、同市の姫城公園運動広場で、レアル式トレーニングを公開する。見学自由。また、同スクールは8月上旬、同市高城運動公園で夏キャンプを開く予定。問い合わせはグローバルフットボールマネジメント(電話)03(6679)2254。