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98キロ「イシナギ」 宮崎市沖で釣ったぞー

2015年2月6日掲載

98キロの大口イシナギを釣り上げ喜ぶ井上さん(右)=5日午後、宮崎市新別府町の市中央卸売市場

 巨魚で知られる「大口イシナギ」の重さ100キロに迫る大物が宮崎市山崎町沖で上がった。釣り上げたのは国富町木脇、自営業井上勝行さん(44)。重量98キロ、体長182センチで、県水産試験場も「これほどの大きさのものはなかなか釣れないだろう」と驚き、井上さんは5日、「とても食べきれないから」と水産会社を通じて市内のすし店に売却した。

 大口イシナギはスズキ科で、水深400メートル超の深海にすむ。成魚は重さ50~60キロになり、日本近海の船の底もの釣りで上がる魚種の中でも最大級といわれる。白身で刺し身や焼き物でも美味という。

 釣ったのは4日。休みを利用して仲間4人で遊漁船「第五慶門丸」(門脇慶二船長)に乗り、朝からシーガイアの25キロ沖にポイントを定め、イカ丸ごと1匹を餌に釣り糸を垂らした。井上さんの釣りざおがしなったのは午前11時半。電動リールで引いても全く動かない状態が5分続いた。泳がせて体力を奪い20分後、4人がかりで船上に引っ張り上げた。井上さんは「初めてのイシナギでこんな大物が釣れるなんて。最高の気分だった」と興奮気味に話している。