朝日を浴びる霧島連山(右奥)の手前に広がった雲海=18日午前5時57分、都城市高崎町(蓑部樹生さん撮影)
都城市高崎町で18日早朝、雲海が見られた。朝日を正面に受けた霧島連山が霧に浮かぶ様子を、同町のたちばな天文台の蓑部樹生台長(72)が写真に収めた。
宮崎地方気象台によると、同市の朝の最低気温は8.5度と平年より1.9度低かった。前日の雨から晴天に変わったため、県内の山沿いでは明け方から、放射冷却の影響による濃い霧が発生した。
蓑部台長が天文台から撮影したのは18日午前5時57分。この時季の雲海は珍しくはないが、「新燃岳の灰や黄砂がない透明度の高い空だったので、めったにない美しい雲海になった」。市民生活に影響を与える降灰は、天文台にとっても精密機器の腐食につながる。「早く山が収まってくれればありがたい」と願っていた。