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宮崎牛、米アカデミー賞へ パーティー料理「主役級」に

2018年3月3日掲載

アカデミー賞授賞式後のパーティーのメニューに採用が決まった宮崎牛。生肉の前菜(右下)とステーキ(中央下)が提供される=1日、ロサンゼルス

 米ロサンゼルス・ハリウッドで4日(日本時間5日)に開かれる米映画の祭典、第90回アカデミー賞授賞式後の、パーティーのメニューが1日(同2日)、現地で各国メディアの関係者に披露された。採用が決まっていた136キロの宮崎牛は「主役級」の扱いで紹介され、料理担当者は「最高の牛肉に出合えた」と絶賛した。

 授賞式会場であった披露イベントで、同賞の「公式シェフ」と呼ばれるウルフギャング・パックさんが、宮崎牛のステーキと生肉の前菜2品を紹介。ステーキは実際に焼いて提供し「24年間メニューを手掛けてきたが、やっと最高の牛肉に出合えた。(アカデミー賞副賞の立像)オスカー像を贈りたい。各国のスターにも薦めたい」とたたえた。

 会場で振る舞う霧島酒造(都城市)の本格焼酎「黒霧島」「白霧島」「赤霧島」にも触れ、「私は焼酎が大好き。アメリカ人にあまり知られていないので、パーティーで紹介したい」と述べた。

 今回の採用は都城市出身でロス在住の映画監督・プロデューサー曽原三友紀さん(48)が、友人のパックさんに働き掛けて実現。曽原さんは「最高級の品質を世界に知ってもらうきっかけになる。宮崎の畜産業の発展につながるとうれしい」と強調した。

 採用を後押しするため、先月渡米した郡司行敏副知事は「全国和牛能力共進会で日本一となった畜産農家ら関係者の努力が花開きつつある」と話した。

 授賞式の直後に開かれる恒例のパーティー「ガバナーズ・ボール」には、各賞の受賞者や候補、映画関係者ら約1500人が出席。世界各地で選ばれた食材を使った60種類以上のメニューが登場し、米国では「スターが楽しむ料理」として話題となる。特定産地の和牛や焼酎が使用されるのは初めて。