スポーツキャンプ、青島、口蹄疫…。19日に行われた大学入試センター試験の地理Aと地理Bで、本県をテーマにした問題が出題された。問題は全部で6問で、100点満点中18点分の配点。大学入試センターによると地理では例年、国内の特定地域にスポットを当てた大問を出題しているが、本県が題材となるのは初めて。
問題は、大阪市に住む「ヒナタ」さんが、祖父母の新婚旅行先だった宮崎市とその周辺を訪ね、地域調査を行ったという設定。宮崎市のスポーツキャンプや観光客数と気候との関係や、鬼の洗濯板など青島の自然環境、口蹄疫発生当時の消毒ポイントの設置状況などについて出題された。大阪市から直線距離がほぼ同じ宮崎、佐賀、水戸の各市からの鉄道所要時間に関する問題もあった。
地理が専門の宮崎大宮高の西依功副校長は本県関連の問題について「標準的な難易度。宮崎の生徒には親しみやすかったのではないか」と解説。宮崎大で受験した宮崎南高3年藤窪亮太さん(18)は「試験終了後、会場でも話題になっていた。身近な話題でラッキーだった。宮崎の受験生には有利だったのでは」と話した。