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根井三郎は現広瀬小出身 ユダヤ難民救済の外交官

2019年8月21日掲載

根井三郎(外務省外交史料館提供)

 宮崎市は20日、ユダヤ難民の救済に尽くした旧広瀬村(現宮崎市佐土原町)出身の外交官根井三郎(1902~92年)が、広瀬尋常高等小学校(現広瀬小)出身だと分かったと発表した。「根井三郎を顕彰する会」(根井翼会長)が広瀬小に調査を依頼したところ、卒業名簿に氏名があった。

 同会によると、根井は1921(大正10)年3月に長崎県立大村中を卒業、同年4月、外務省留学生試験に合格した。幼少・少年期は不明だったため、今年7月、広瀬小に調査依頼。14(同3)年3月の卒業名簿に「根井三郎」との記載があった。生年も一致するため、出身校と判断した。

 根井会長(77)は「情報が乏しい中で出身校が判明したのは、地元の子どもや出身者たちにとって大きな励み。宮崎の偉人としてさらに啓発したい」と話す。

 第2次世界大戦中、ウラジオストク総領事代理だった根井はナチス・ドイツから迫害されたユダヤ人を救うため、外務省からの命令に背きビザなどを発給。リトアニア領事代理だった外交官杉原千畝と共に“命のバトン”をつないだ。