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初の古里公演を行う 本田誠人さん 宮崎での反応楽しみ

2004年7月23日掲載
 「目立つことが好き」な少年が高校卒業後、東京で仲間五人と劇団「ペテカン」を旗揚げして十年目。長年の念願かない、今月末から古里二カ所で初演作をリメークした「夏の踏台'04」を上演する。男五人組が主人公のコメディーだが、「高校時代、深夜に海岸で同級生と星空を見上げた思い出も再現した」切なさも詰まっている。

 子ども時代はクラスに一人はいるひょうきん者。給食時間に牛乳を飲む女生徒を笑わせることなど朝飯前だった。延岡西高校では「目立ちたい」思いがさらに膨らみ、同級生とのお笑いコンビで漫才やコントに明け暮れた。

 身内に披露するだけでは飽き足らず、地元の祭りやテレビに出演。さらには、吉本興業など主催のお笑い選手権に出場し本県代表、そして九州地区グランプリも獲得した。「プロのスカウトもあった」が、その道には進まず、高校卒業後に上京。専門学校で演劇を学び、同期の仲間五人とゼロからのスタートを切った。

 天賦のお笑いの才能を作品づくりに生かし、これまでに手掛けた二十二本の作品はすべてコメディー。今回の上演作も、「一般の人がイメージする演劇とはひと味もふた味も違うと思う」とPRする。

 本拠地・東京以外での上演は初めて。「舞台をこなすたびに作品も成長している。古里での観客の反応が楽しみ」と胸を躍らせる。冗談を交えた軽快な話しぶりだが、その大きな瞳は古里公演への意気込みに満ちていた。延岡市出身、東京都豊島区在住。三十歳。