「スーパーラグビー」入りを目指し、4月からニュージーランドに渡るメイン平
ラグビー高校日本代表の宮崎市出身、メイン平は奈良・御所実高を卒業し、強豪国ニュージーランドへ渡る。目標は、同国のチームなどが参加する世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」でプレーすること。「厳しいチャレンジは覚悟の上。夢を実現するために全力で頑張る」と決意を語る。
ラグビーを始めたのは4歳。ニュージーランド人で競技経験のある父・マーティーさんに勧められ、同市の宮崎ラグビースクールに入った。名門・御所実高へ進むと1年でレギュラーをつかみ、全国高校大会(花園)でCTBとして4強入りに貢献。2年でU-18(18歳以下)日本代表入りし、欧州チャンピオンシップでフランスに遠征した。
しかし練習で右膝前十字靭帯(じんたい)断裂の大けがを負い、その後、右膝半月板を損傷。けがに泣かされたが、3年秋に男子7人制ユース日本代表に選ばれ、ユース五輪(アルゼンチン)に出場。FWでプレーし、チームは3位に入った。「代表合宿はしんどかったけど、一対一の駆け引きやスピードが格段に向上した」と成長を実感した。
今月17日から、高校日本代表のFBとしてウェールズ遠征に参加する。「高1のフランス遠征からどれだけレベルアップしたか見極められるいい機会。得意のキックカウンターで陣地を上げるなど、世界の強豪相手にいろいろなプレーを試したい」と意気込む。
4月にニュージーランドへ渡り、SR「ブルーズ」のアカデミーに入ると同時に、アマチュアのクラブチーム「マリスノースハーバー」に所属する。海外を選んだのは、「世界では20歳ほどで活躍している選手も多い。若いときからレベルの高いステージで可能性を試してみたい」からだという。
クラブチームで活躍して州代表、そしてブルーズ入りへ-。「大学に進んだ仲間よりも先に、憧れの最高峰リーグで活躍したい。不安もあるが、大好きなラグビーを楽しむ気持ちで夢をつかむ」と先を見据えている。