渡りの途中で迷って飛来したソリハシセイタカシギ=11日午後、宮崎市佐土原町の一ツ瀬川河口
反り上がった細長いくちばしが特徴の渡り鳥「ソリハシセイタカシギ」3羽が11日、宮崎市佐土原町の一ツ瀬川河口に飛来した。県総合博物館によると国内では確認例が少なく、渡りの途中で迷った可能性があるという。
同館などによると、体長40センチ前後で、足が長く、頭と羽の端が黒い。欧州や中央アジアなどに生息し、くちばしを左右に振りながら水辺の生き物を食べる。越冬先の中国南部や東南アジアなどに向かう途中だったとみられる。
同日午前、日本クロツラヘラサギネットワークの山口廣さん(83)=高鍋町北高鍋=が発見。他の野鳥と一緒にのんびり過ごし、愛鳥家らが写真に収めていた。山口さんは「4、5年前に飛来した時は、珍しい鳥を撮影しようと県外からも愛鳥家らが訪ねて来た。いつまでいるか分からないが静かに見守りたい」と話していた。