えびの高原で見頃を迎えているノカイドウ=27日午後、えびの市
えびの市のえびの高原(1200メートル)だけに自生するノカイドウが、かれんな白い花を咲かせている。見頃は5月上旬ごろまで続く見込みで、大型連休中も楽しめそうだ。
同市のえびのエコミュージアムセンターによると、ノカイドウはバラ科、リンゴ属の植物で、自生地は国の天然記念物に指定。現在200株ほど確認されているが、シカの食害などで年々減少している。
例年より早い今月中旬から開花が見られ、27日にはえびの高原キャンプ村近くの自生地で行楽客が観賞したり写真に収めたりしていた。鹿児島市から訪れた高嶋茂人さん(60)は「初めて見に来た。白い花とピンクのつぼみのコントラストが美しい」と話していた。