食や音楽を通じ地域活性化に取り組む異業種団体「県おかみさん会連合」（長友俊子会長）が、郷土料理「冷や汁」のＰＲソング「日向冷汁音頭」を完成させた。調理工程をつづった歌詞を民謡風の曲にのせ表現。会員らは「県内の子どもたちや県外からの観光客などさまざまな人に冷や汁の魅力を伝えたい」と意気込んでいる。

　同音頭は会員でピアノ音楽教室経営の押川真理さん（５７）＝宮崎市＝が県内在住の知人から託された歌詞に曲を付け、長友会長（６７）＝延岡市＝が編曲を担当。同団体顧問で津軽三味線家元の森山由希（ゆき）昭（あき）さん（７８）＝同＝が三味線などで伴奏し民謡風に仕上げ、会員で林業・歌手の中村勝子さん（６１）＝美郷町＝が歌唱を担当した。

　歌詞はいりこをすり鉢ですり、ゴマとみそを合わせてみそ玉をつくるなどの調理工程を描写。定番の豆腐やキュウリなどに加え、ナスやミョウガといった具材も紹介し、豊富なバリエーションのある冷や汁の魅力を伝えている。

　ＣＤを千枚作製。参加したイベントなどで販売し、売り上げの一部は子ども食堂や社会福祉事業への寄付に充てる。

　２２日は長友会長らが県庁を訪れ河野知事に完成した曲を披露。知事は「冷や汁は古里の知恵が詰まった素晴らしい料理。記念日を決めＰＲする方法もある」と提案。長友会長らは「踊りも付けてＰＲしていきたい」と話していた。

　ＣＤは千円。押川さん（電話）０９０（３３２９）０３６０。