宮崎県の特徴
人口50万人の県央エリア
県庁所在地で中核市の宮崎市は人口40万2000人。周辺にある国富町、清武町、新富町、高鍋町、西都市、川南町などを加えると約50万人のエリアになります。周辺市町から30分~1時間で宮崎市中心部を訪れることができます。2005年国勢調査の産業人口を見ると、宮崎市は第1次産業3.8パーセント、第2次産業15.7パーセント、第3次産業78.7パーセントと、第3次産業の従事者が圧倒的に多くなっています。農産物はトマト、ピーマン、キュウリが主。卸売業の発達が顕著です。最近は温暖な気候、環境の良さからコールセンターなど情報産業の進出が見られます。県内の2008年大型小売店販売額を見ると、892億6800万円。宮崎市の勤労者世帯1カ月間の支出と収入をみると、2008年の平均は消費支出30万788円、勤め先収入41万4670円となっています。宮崎空港には地方としては珍しいJRの空港連絡鉄道があり、市街地と約15分で結んでいます。車でも20分程度で市中心部に行け、空港の近さが特徴の一つと言えるでしょう。
鹿児島県北東部も商圏にする霧島エリア
都城、小林、えびの市と周辺3町の総人口は約27万人。隣接する鹿児島県の曽於市、霧島市、湧水町からの交流人口も少なくありません。基幹産業は農畜産業ですが、九州自動車道宮崎線の沿線にあり、物流企業の進出も目立っています。茶、野菜、米の産地。農産物加工業も盛んで、霧島酒造、南日本酪農協同、はざま牧場は九州有数のブランドです。また、和弓、木刀の製造も。中でも竹弓は全国90%のシェアを誇ります。
九州のへその位置にある延岡・日向エリア
旭化成発祥の地であり工場群のある延岡市、日向市は工業都市。農林漁業の側面も持つようになりました。日向市には天然の良港である細島港があり、神戸など国内航路のほか、韓国、台湾・フィリピンとの定期コンテナ船航路もあり、世界38カ国との交易を進めています。高速交通網は、東九州自動車道の建設は着々と進み、発展要素は大きいと言えるでしょう。東・西臼杵郡などを含めたエリア人口は約24万人。北は大分県、西は熊本県境に近く、九州のへその位置にある交流拠点都市づくりを進めています。
漁業中心の県南エリア
本県最大の遠洋漁業基地・目井津港、油津港を擁し農林漁業を主とする日南市と、サツマイモの産地で、岬馬で有名な都井岬や芋を洗って食べる「文化ザル」で知られる幸島といった観光地のある串間市で構成されます。エリア人口は約7万6000人。カツオ、マグロの水揚げ量は全国有数で、飫肥杉、スイートピー、ミカンの産地。日南市は弁甲材運搬のために造られた堀川運河を中心にした街づくりを進めており、映画「男はつらいよ」のロケ地にもなりました。