新型コロナワクチンについて一般市民に接種希望を尋ねたところ「自分が接種することで周囲の人も守れる」という意識が強い人ほど、接種に前向きであることが分かったと、東京医大のチームが発表した。接種希望者は全体で62%だった。
今年1月、全国の20〜79歳の約3千人にインターネットで調査した。接種への姿勢に影響する要因をつかむため、「ワクチンは効果があると思っている」など、複数の項目について賛同の程度を7段階で答えてもらったところ、ワクチンの効果への信頼と、自分の接種が他者の予防にも役立つという意識が強いと、接種を希望する確率が高くなることが分かった。
接種希望者は女性が56%、20〜49歳の比較的若い世代は55%で、男性(68%)や65歳以上の高齢者(75%)と比べると低い。チームは「接種を促進するには、ワクチンの効果や、多くの人が免疫を獲得すると他者の感染リスクも下げられることを、若年層や女性に重点的に啓発するのが効果的だ」としている。